江戸時代中期、長く続いた不況を脱し、景気にも明るい兆しが見え始めた。大坂天満の呉服商、五鈴屋でも、五代目店主の惣次とその女房幸が、力を合わせて順調に商いをひろげていった。だが、ある事件をきっかけに惣次は店主の地位を放り出して姿を消し…。