武士のものとされてきた小紋染めを何とかして町人のものにしたい…。そう願い、幸たちは町人向けの小紋染めを手掛けるようになった。思いは通じ、五鈴屋は順調に商いを育てていく。だが、思いがけない禍が江戸の街を、そして幸たちを襲う。シリーズ第8弾。