カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間…。コロナ禍の最中、カナダで浸潤性乳管がんを宣告された西加奈子が、乳がん発覚から寛解までの約8ヶ月間を克明に描いたノンフィクション。