遠州浜名藩主の四男、響四郎と町方の女房が根津権現で出逢う。響四郎は羽州新田藩に継嗣として迎えられることになっていた。新田藩が預かる島には、浜茄子が咲く。小藩とはいえ譜代の響四郎に白羽の矢が立ったのは、その秘密を探らせるためでもあった…。